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「英語のハノン」の効率的な使い方の例

英語のハノン・効率的な使い方

「英語のハノン」は、初級者から上級者まで、幅広い英語学習者に効果の大きい教材として知られています。

しかし、本書の使い方は、初級者から上級者まで全く同じ方法が最適なのでしょうか?

マニュアルどおりにやると非効率ではないか、という疑問はありますよね。

本記事では、「英語のハノン」(初級編)を、英語力が中級以上の人が使う場合の効率的な練習方法について、私の経験に基づく事例をご紹介します。

目次

「英語のハノン」の概要

<まず初級編から>

著:横山雅彦, 著:中村佐知子
¥1,760 (2024/05/01 17:57時点 | Amazon調べ)

参考: 「英語のハノン」公式サイト・音声ストリーミング

はじめに「英語のハノン」シリーズを使う上での注意点を確認しておきます。

「英語のハノン」シリーズには、「初級」「中級」「上級」「フレーズ編」があります。これは、対応する英語力を示すものではありません。練習で扱う文法事項が異なるだけです。内容としては、「1」「2」「3」「フレーズ編」が実態に合うでしょう。

だから、あなたが上級者を自覚していても、いきなり「上級」からスタートしてはいけません。必ず「初級」から始めましょう。

<中・上級の実力があっても苦労する>

「英語のハノン」(初級)は、英語の初級者だけでなく、中級者・上級者にも有用です。簡単だとナメてかかってはいけません。

英語学習の書籍として、このような性質を持つものは稀ですが、野球で言えば、キャッチボールや素振りに相当すると言えます。つまり、「素人からトップのプロまで共通的に有効な基礎訓練」と考えれば良いです。

実際、「英語のハノン」は、簡単そうに見えても、英検1級・TOEIC 990点のような人でもスムーズに練習できず苦労すると言われています。つまりそれだけ、「練習が効いている」ことを示しています。

「英語のハノン」の使い方の事例

まず通常の基本的な使い方を確認した上で、効率的な使い方の事例をご紹介します。

通常の基本的な使い方

まず通常の使い方のおさらいです。基本的には、本書の冒頭にある「本書ドリルの進め方」に書いてある手順を愚直に守って進めることです。

簡単にまとめると、以下のとおりです。

各Unitごとには、以下の順に行います。

各Unitの練習順序

  • 開本(本を見ながら):スロースピード(省略可)
  • 開本:ナチュラルスピード
  • 閉本(本を閉じて):スロースピード(おそらく省略可)
  • 閉本:ナチュラルスピード(←ここが目標)

Unit内には複数のセンテンスがあります。この各センテンスについて、以下の順序で行います。

Unit内の各センテンスの練習順序

  1. Key Sentenceを、音声に続いてリピート
  2. 指定の単語(またはフレーズ)に置き換えて、または指示に従って、文を変換して発話
  3. 正解の文の音声に続いてリピート
  4. (以降は 2, 3の繰り返し)

中級者以上向けの効率的な使い方

基本的には、上記に書いた通常の方法で練習することをおすすめします。

ただ、時間がなく忙しい人向けに、効率化した手順の事例をご紹介します。私が普段やっている方法です。

効果については個人差があると思いますので、自己責任でお願いします。

以下のように行います。

  • 最初から「閉本」「ナチュラルスピード」で行う。
  • ただし、難しかった部分があれば、部分的に開本 (※1)を行う。その後、閉本で行う。
  • Unit全体について、本を開いて英文を確認する。

ここで、「閉本」「ナチュラルスピード」で行う方法としては、上記の通常の方法(Unit内の各センテンスの練習順序)と同じです。

「部分的に開本」(※1)をする条件・範囲としては、各センテンスの練習において、単語が聞き取りにくい部分、スムーズに発話できない部分があれば、その時点で、そのセンテンスの部分だけ開本で正確に話せるよう練習します。スムーズにできたら、閉本にして再度練習します。

このような簡略化した方法を使う場合、少しでも怪しい部分があれば、ごまかさずに徹底練習することが大事になります。

もし無理があるようなら、最初から「開本」で行うなど、自分なりにアレンジしてみると良いと思います。

なお、ご参考までに、私は英検1級取得、米国勤務経験があるという程度の英語力ですが、どうにかこの方法で耐えられます。

まとめ

英語のハノンは、基本的な使い方を忠実に守れば、中級者・上級者でも英語力の基盤を強化できる教材です。ただ、忙しい人向けには、効率化も可能と考えています。本記事の手順の事例を参考にしていただければ幸いです。

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