ビジネス書や学術書を選ぶ際、自分で手にとって確認するだけでなく、他の人の意見や助言も参考にすると良いです。
本記事では、本選びの際、参考にすべき情報と助言、および条件や基準についてまとめます。
ビジネス書・実用書を選ぶとき誰の意見を聞くべきか
<専門家とニセ専門家の違い>
私はこれまで多くの実用書を読んできました。「時間の無駄だった」と思う駄本・悪書も多くありました。
その経験から、自分の直感を過信せず、信頼できる専門家の見解、あるいは専門家による読書ガイド等を参考にしたほうが良いと考えます。
では、どんな専門家を頼りにすべきでしょうか。
これは、ビジネス書や学術書の性質から必然的に、学問または組織のビジネスの経歴がしっかりしている人の意見が参加になります。
また、人により意見が大きくなるため、複数の専門家・有識者の共通見解を確認するのが安全です。
一方で、一見「専門家」のように見えて、バックグラウンドが怪しい人もいますので、略歴をよく確認することです。
特に最近よく見る素人の「読書術の専門家」などは、専門家ではありませんので注意しましょう。
専門家を装っているニセ専門家は非常に多いです。彼らは素人を騙す商売をしているだけです。
<どのような文献を参考にすべきか>
上記のような、学問や組織のビジネスの経歴が優れた専門家・有識者が書いた読書ガイド的な書籍は、間違いが少ないです。
ただし、古い書籍になると、最新の情報がカバーされないことが懸念されます。
これを補完するには、雑誌の特集記事などを参考にすれば良いでしょう。東洋経済などの経済誌では、定期的に読書の特集が組まれます。ただし記事の質にバラツキがあるので注意しましょう。
また、名著の多くは「古典」であるため、最新の書籍の情報は、それほど気にする必要もないでしょう。
読書ガイド的な本としては、「読書大全」(堀内勉)のような良書もあるため参考にされると良いでしょう。次の記事もご参照ください ↓ ↓

ビジネス書・学術書を選ぶ際の条件・注意事項
<選定条件>
以下の条件のうち多くの事項を満たす本を選ぶと良いでしょう。
ビジネス書・学術書の選定でプラスになるポイント:
- 巻末に多くの参考文献(論文や専門書)がある。
- 翻訳書である(外国で出版された本の和訳)。
- 著者がその専門分野の第一人者である。
- 専門性が高く、誰でも簡単に理解できる内容ではない。
- 余白が大きすぎない。文字が大きすぎない。
- 広告に力を入れていない(良書は宣伝不要)。
- 分かりやすさをアピールしていない(良書はそんなアピールしない)。
- 長年にわたり多くの専門家・知識人に支持されている(ロングセラー)。
これらの全てを満たす必要はありませんが、プラス要因になるポイントを挙げました。
特に「翻訳書」はプラスの側面が大きいです。外国で評価されて、日本語でも出版する価値があると判断されたものであるため、内容の信頼性があり、国際的にも通用するレベルの本と言えます。
<ランキングは参考にしない>
「ビジネス書」「自己啓発書」に関する人気ランキング・売上ランキングもよく目にします。これらは、参考にしないほうが良いと私は考えています。
というのも、ランキング上位の本の多くは、万人受けする本です。専門性が低いため付加価値が低いのです。
また、ランキング上位の本は、一時的に宣伝効果により売れているだけ、という可能性もあるので注意してください。
<ビジネス書は2種類ある>
ここで、「ビジネス書」のカテゴリーについて、注意してほしいことがあります。「ビジネス書」には、万人向けの本と、専門性の高い本があります。読む価値があるのは専門性が高いビジネス書のみです。
読みやすさと分かりやすさを重視するあまり、専門性が低い本は、読む価値が低いです。
「売ること」に力を入れすぎている本は、悪書の可能性が高いです。注意してください。
まとめ
ビジネス書や学術書を選ぶ際は、学問または組織のビジネスの経歴がしっかりしている人の意見を参考にしましょう。複数のまともな専門家が勧める本なら、安全性が高いです。また「売ることにこだわりすぎた万人向けの本」は、専門性が低いため、避けましょう。
