過去の旅行の写真を見ていて、「何の写真か思い出せない」と思ったことはありませんか。
そうならないよう、私が心がけている方法をお話します。
記憶・記録に残す旅行写真の考え方
私は何十回も海外旅行をしてきたため、膨大な量の写真があります。そのため、1枚の写真だけを見て、正確な場所やその時の出来事を思い出せることは少ないです(印象深い写真は別ですが)。
酷い場合、どの国のどの町で撮った写真なのか、思い出せないものもあります。
それを回避し、記憶・記録に残るようにするには、複数の写真のセットで残すことを意識すると良いです。
つまり、「情報のための写真」と「映像として残したい写真」の組み合わせの形にすることです。これで、情報を関連付けて整理することができます。
また、上手く撮れれば、写真自体が旅行の行動履歴のメモにもなります。文章で残す手間が省けます。
多くの人は、「映像のための写真」だけを撮って満足してしまい、後で、情報不足で困ってしまうのではないでしょうか。
以下では、「情報のための写真」の撮り方の具体例を、私が撮ってきた写真を例に説明します。
情報のための旅行写真の撮り方
(1) 場所を示す写真を撮る。
たとえば、ある町に着いたら、その町の地名が入った写真を撮ることです。例えば、鉄道の駅名の表示、町の案内の掲示物などです。
施設や建物などでは、その正面の写真と、入口の表札のような物の写真でも良いでしょう。場所を特定できる写真をとりましょう。
場所を移動するごとに、写真のグループの切れ目になるように撮るのが良いです。
例:
アムステルダム駅に着いた時の写真です。案内図に駅名が入っています。

ワルシャワのマリー・キュリー博物館の入口です。施設名が書かれてあるため、メモ代わりにもなります。

(2) 案内図の写真を撮る。
広い遺跡や公園などの施設の内部の案内図の写真があれば、是非撮りましょう。その施設内で撮った写真を後で見たときに、記憶が戻りやすいです。
施設だけでなく、町の全体の地図の掲示があれば、撮っておくと良いでしょう。
このような施設の案内図や地図情報は、自分が歩いた軌跡の記憶を呼び戻したり、写真を整理する際の参考情報としても使えます。
例:
ロシアのサンクトペテルブルク近郊にエカテリーナ宮殿です。敷地内の案内図があるため、どこをどう歩いたのか思い出せます。

クロアチアのドゥブロヴニクの地図です。町全体の構成と、自分が歩いたエリアの記憶が戻ってきます。

(3) 交通手段の写真を撮る。
鉄道やバスで移動した際には、その乗り物自体の写真や、時刻表の写真などを撮っておきましょう。移動の日時・経路・方法の記録が残せるし、記憶にも残ります。
例:
スイスの鉄道駅のホームでの写真です。これからのる列車の情報が含まれています。

まとめ
旅行写真は、風景などを撮るだけでなく、メモ代わりとして考えましょう。
10年後・20年後に自分で見ることを想定して、記憶が薄れても困らないように、未来の自分に配慮して情報を残しながら撮ることをおすすめします。
