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試験勉強は教科書・問題集のどちらから先にやるべきか

試験勉強の順序:教科書と問題集のどちらが先か

資格・検定試験や入学試験などの「試験勉強」の進め方として、教科書と問題集のどちらから先にやるべきか、が問題にされることがあります。その答えについて説明します。

目次

問題集を先行させるのは危険な場合あり

(1) 一般的な順序

普通に考えれば、

  1. 教科書・参考書を読んで理解する
  2. 問題集を解く
  3. 問題集の解答を読む

が一般的でしょう。実際、この方法が王道です。

ただし、次のような順序が効率的との意見も耳にすることがあります。

(2) 問題集を先行させる順序:危険な場合あり

  1. 問題集を解く
  2. 問題集の解答を読む
  3. 教科書・参考書を読んで理解する

つまり、問題集と教科書を逆転させる方法です。

確かにこの方法は、論点が頭に入りやすい、重要ポイントを把握しやすいなどのメリットがあります。

一方で、次のような危険性があります。安易に使わないほうが無難です。

問題集を先行させる順序の危険性>

  • 理解が浅くなったり、誤った理解をしてしまう。
  • 出題傾向が決まっている試験にしか使えない。応用力が弱くなる。
  • 網羅性が低くなる場合がある。

つまり、出題傾向がはっきりしている特定の試験で、必要最低限の点数で合格することだけを考える場合、有効になりうるという程度です。

長い目で見て、その分野の専門性を高めたい場合、「問題集から入る」というのは近視眼的で邪道です。

このような方法は、英語で言えば「文法知識ゼロでも聞き流すだけで英語ができるようになる」と同類です。

少なくとも、高校生の数学・理科、あるいは大学生以降の理学系・工学系では、「まず問題集から」なんてやってたら、脳内にデタラメな理論体系が構築されて、すぐに崩壊して、後に何も残りません。壮大な時間の無駄です。人生を棒に振りたいなら試してみると良いでしょう。

教科書・参考書からの最適な方法

私は高校・大学受験から、複数の資格検定試験まで多数の試験勉強をして、受験したものはほぼ全て合格してきました。

その経験から、最適な順序は次のとおりであると考えています。上記の、教科書先行、問題集先行の両方を組み合わせた形です。

(3) 最適な順序

  1. 教科書・参考書で全体構成・基本事項・重要ポイントを把握する(細部は覚えない)。
  2. 問題集を解く。
  3. 問題集の解答を読む。
  4. 教科書・参考書で、詳細を読んで理解する。

このように、いきなり問題集を解かないことが大事です。最初に問題集をやっても、全体像が把握できてないと、かえって理解が遅くなります。

最初に教科書・参考書を読む際、注意すべき点は、細部にこだわって時間をかけすぎないことです。効率を意識してください。

基本や重要ポイントを押さえた上で、問題集を解けば、理解が深まります。その後、教科書・参考書を読めば、詳しい内容や高度な内容も頭に入りやすくなります。

まとめ

資格検定試験や入学試験などの対策で、問題集から先行して行うのは、デメリットや危険性があり、有効となるケースも限られてきます。汎用性が高い方法としては、教科書・参考書で全体像と基礎を短時間で把握することから着手すると良いでしょう。

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