旅の経験を楽しく価値あるものにするには、旅先に関する本を読むことが有効です。
本記事では、旅に出る前、または旅先で読みたい本について紹介します。
読書は旅の価値を上げる
<旅行前の予習>
旅先の知識として、どうしても観光名所ばかり調べたくなりがちです。それだけでは面白くありません。
歴史・文化・慣習・自然・地形・産業・交通・行政・経済・・・
これらに関する予備知識があれば、何倍も知的好奇心が刺激され、旅が楽しくなります。
特に「歴史」については、十分な知識がないと、旅の面白さや印象が薄れてしまいます。歴史を学べば、その国に対する思い入れも強くなるのです。
知識を得るには、旅先に関する本を読むのが効率的であり、情報も正確です。
ただし、現代に関する最新情報については、webで補完してください。本の情報が古い場合があります。
<読むタイミング>
基本的には、旅行の出発前に読みましょう。
というのも、時間が限られている旅行の場合、「旅先では現地でしかできないことする」のが鉄則だからです。
読書は自宅でもできます。だったら自宅でやりましょう。
また、旅先に本を持っていくと荷物が増えます。身軽になるためにも、本は出発前に読みましょう。
旅行中に本を読むとしたら、「軽めのかさばらない本のみ」「飛行機や電車など長時間の移動がある場合のみ」に限定しましょう。
<旅先が舞台の小説を読む>
事前に、旅先が舞台になっている小説を読むこともおすすめです。
小説を読む際も、旅に出ることを想定して読めば、面白く読めるはずです。旅先では、小説で想像していた世界と比較するのも楽しいでしょう。
<補足>
参考までに、私のnoteの記事ですが、本記事とは逆方向で「旅→読書」の効能についても触れています。ご一読いただければ幸いです。→ 「旅に出ることで読書の質が向上する理由」
旅の予習として読みたい本
私が旅行前に読んだ本の例を挙げます。新書は薄いので旅先に持って行くこともありました。
<中公新書の「物語」シリーズ>

国別の歴史がコンパクトにまとめられています。主要な国はだいたいカバーされています。博物館や歴史のある建築物を訪れる際、より深く楽しめます。
<岩波新書の「現代史」シリーズ>

主要な一部の国について、現代史の視点で解説された本があります。対象範囲は限定的ですが、どの本もクオリティが高い印象があります。しっかり予習したい場合、読んでおきましょう。
<明石書店の「エリア・スタディーズ」シリーズ>

「○○を知るための◇◇章」「○○を旅する◇◇章」のシリーズです。歴史に限らず、文化・産業など幅広いテーマがカバーされています。旅先の「現在」を知ることができます。
→ 明石書店「エリアスタディーズ」シリーズ (Amazon検索結果)
<地球の歩き方>
「地球の歩き方」の巻末部分にも、各国・地域の歴史や産業などについて簡単にまとめられています。意外と勉強になります。ガイドブックとして持っていけば、追加の荷物にはなりません。
「地球の歩き方」については、こちらの記事もご参照ください。↓↓

まとめ
旅に出るなら、旅先について幅広く予習をしましょう。旅先の知識が増えれば、出発前からワクワクしてくるはずです。webで検索するだけでは、情報の質・量ともに不十分です。本を一冊読むことを強くおすすめします。