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TOEIC IPオンラインテスト受験で落とし穴になる注意点と対策

TOEIC IPオンラインテストをこれまで3回受験しました。従来型のペーパーテストとの違いについてまとめます。慣れない人にとって落とし穴になる注意事項と、重要となるポイント、コツを挙げます。

<Unit 1、Unit 2の2部構成>

Listening, Readingともに、"Unit 1", "Unit 2" の2段階に分かれています。Unit 1の正答率に基づき、Unit 2の出題内容が変わります。上級者の場合、Unit 2は難度が上がる感覚がありますので、事前に意識しておきましょう。
※詳細は、TOEICの公式サイト をご覧ください。

<時間配分で余裕を作る工夫を>

Readingは、問題数が少ない分、時間も短いため、時間配分の精度が重要になります。ちょっとした時間のムラが命取りになります。特に Unit 2のReadingは厳しい印象です私はいつもペーパーテストのTOEIC L&RのReadingでは最後少し時間が余るのですが、オンラインでは時間の余裕がありません。

Readingの解く順序としては、文法問題を先に実施し、読解の問題は、「文章が短く設問が多い問題」を先に片付けることをおすすめします。時間不足になった際のスコアのロスを下げるためです。これはペーパーテストでも同じで、時間配分の基本です。

<Listeningの先読みは一瞬だけ可能>

Listeningは1問ごとに画面が変わるため、次の問題の設問と選択肢の「先読み」ができません。ただし、問題が切り替わった瞬間の冒頭のdirectionの数秒間だけ、先読みができます。これが意外と有効です。一瞬の先読みでキーワードを拾う訓練をしておくと良いでしょう。短文の超速読の訓練です。

<Listeningの音質にこだわる>

ヘッドホン等を使用できるため、音質の良い環境で受験できます。公開テスト会場でありがちな音響問題からは解放されます。満点レベルを目指す場合、音質も重要ですのでヘッドホンは良いものを選びましょう。また雑音が無い場所・時間帯に受験しましょう。

<Readingの画面操作は慣れが必要>

長文の問題では画面スクロールが必要となります。これがクセモノです。一部の設問が画面の下に隠れたまま、未回答の状態で放置されるリスクがあります。

Readingでは、いつの間にか時間のカウントダウンが始まっているので、注意してください。私は一度これで、無駄に時間を消費してしまいました。画面隅の残り時間の表示には注意してください。

各問題で、画面の端の"→"(矢印)を押下しないと次の画面に進みません。これは気づきにくいので要注意です。

ブラウザは縦長のサイズで表示したほうが、画面の隅のほうが見やすくて良いです。全画面(横長)にすると、画面の隅が見えにくくなります。

<見直しのコツ>

Readingで時間が余ると、見直しをします。その際、画面をバックしながら戻る方法と、"Review All"で、最初から順に見直す方法があります。これは、後者のReview allをおすすめします。バックで戻る方法は、混乱します。また、未回答の問題にマークをすることも可能ですが、無駄に時間がかかるため、おすすめしません。

<画面の画質の確保と慣れが必要>

画質の悪いディスプレイや、小さいディスプレイを使うと、Readingの長文で、文字が非常に読みにくくなります。私は初回受験時に、これで集中力が切れてしまいました。
ディスプレイは、23インチ以上、できれば27インチの高画質のディスプレイを使うことをおすすめ
します。

また、紙と比べて、PC画面では、集中力を高めて英文を速読しにくいという感覚がありました。ディスプレイでの英文Readingに慣れておく必要があります。普段から、英文ニュースのwebサイトを読むなど、PC画面で長文を読む訓練をしましょう。

<カンニングは絶対にダメ・考えない>

カンニングなどの不正行為は当然、厳禁です。現実問題として、テスト中は、そんなことを考える余裕も、時間の余裕もありません。もし実行したら時間と集中力のロスでスコアが落ちるでしょう。

一方で、不正がバレたらスコア無効だけでなく、勤務先からのペナルティもあるはずです。百害あって一利なしです。絶対に止めましょう。

なお、TOEIC主催者では、AI監視サービスも用意されています。カメラの画像とAIにより、不正行為を検出するものです。企業によっては、これを導入している可能性もあります。

<TOEIC IPオンライン対策の教材>

教材としては、 TOEIC L&Rの公式問題集を解くだけで十分です。

また、IPオンライン試験に特化して考えると、TOEIC L&R試験向け公式の難問対策の問題集もすすめです:

通常のTOEIC L&R公式問題集のシリーズは、全員同じ問題で200問のペーパーテストの形式です。しかし、IPオンラインでは、問題数が少なく、人により難度も変わります。そのため、特に中級者以上の人は、本書にあるような高難度の問題に重点を置いて勉強するほうが効率的です。

※まとめ
事前の対策としては、Listening向けには、画面が変わった瞬間の数秒で設問と選択肢を先読みをする訓練、Reading向けには、PCのディスプレイで英文を読む訓練が有効です。あとは、公式問題集で十分でしょう。

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